2023年1月に読んだ本たち
暇さえあればゲームばかりしてしまうけれど、目の前に本があれば読んでしまう。
なので、子どもの絵本と一緒に図書館で何冊か借りるようにしています。
今年は何を読んだのか、記録を残していきます。
1月に読んだ本は3冊でした
週に1冊が目標なので、目標達成ならず……
2月はもう少しペースアップして読みたい。
あとはシリーズ物ばかり読んでしまうので、2月は新しい本にも挑戦する。
そのためにまず、スマホを触る時間を減らすところから始めたいと思います。
『百鬼夜行ーー陰』 京極夏彦
百鬼夜行シリーズ(京極堂シリーズじゃないんだね)のサイドストーリーを集めた短編集。
個性的な登場人物が魅力的な百鬼夜行シリーズ。
木場修太郎と榎木津礼二郎が大好きです。
昔から何度読み返しても『塗仏の宴』で挫折していたのを、昨年ついにシリーズ制覇したので手をつけはじめました。
本編の登場人物が主人公になっていて、それぞれの人物の過去を描いています。
『陰』に収録されているのは『姑獲鳥の夏』から『塗仏の宴』までの登場人物にまつわる物語。
過去に妖怪に憑かれたために本編の事件が起きた……という書かれ方をしています。
シリーズ本編を読むのにかなり時間がかかっているので、一部の話は「これ誰だっけ?」となってしまいました。
素直に刊行順に読めばよかったと少し後悔。
それぞれの話は短いながらも、おどろおどろしい京極っぽさは満載です。
恐ろしさでいうと京極堂による憑物落としがない分、こちらの方が強いかもしれません。
関口巽夫婦以外には京極堂や榎木津たちメインの登場人物の出演はないので、そちらを期待するとがっかりします。
短編集とはいえ京極作品、実は昨年から2か月近くかかってようやく読み終わりました。
『カレイドスコープの箱庭』 海堂尊
こちらもシリーズ物。 『チーム・バチスタの栄光』からはじまる田口・白鳥シリーズです。
手術後に死亡した患者の遺族に「誤診によって亡くなった」と内部告発文書が届き、田口が調査する……というストーリー。
これまでの話に比べると犯人も見え透いていて、事件自体は小粒な印象です。
しかし途中で『チーム・バチスタの栄光』の桐生や『ジェネラル・ルージュの凱旋』の速水が登場し、シリーズの読者としてはテンションの上がるシーンがあります。
また、巻末の作品と登場人物の相関図や桜宮市年表が大ボリュームです。
桜宮サーガの別シリーズとの繋がりが分かるので、作品を深く楽しめると思います。
私も作品相関図を見ながら次に読むシリーズを考えています。
『ダウン・ツ・ヘヴン』 森博嗣
こちらもまたシリーズ物。
『スカイ・クロラ』シリーズです。
押井守監督の映画で名前は知っていたのですが、読んだことがなかったので。
戦闘機の女性エースパイロットであるクサナギ。
戦争を代行する企業で広告塔として利用される中で、空を飛んでいたいと苦悩する姿が描かれています。
これまでの作品でも世界観や用語説明はほぼないのですが、気づけば物語の世界に引き込まれている不思議な小説。
思春期をすぎると成長せず生き続ける「キルドレ」である彼女。
文章の中でも思春期の少年少女のような精神のゆらぎと、同時に老成し達観した雰囲気を感じます。
そして何よりも地上にいる時の文体と空で戦うシーンの文体の違い!
文字だけで空の自由さや戦闘のスピード感を感じられます。
地上の人間は信じられない、空に生きたい彼女の気持ちが少し分かるかもしれません。
読みかけの本たち
『螺鈿迷宮』 海堂尊
『剱岳 点の記』 新田次郎
『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』 山口周
『螺鈿迷宮』の表紙のキラキラを子どもが気に入ってなかなか進まず。
私の手から奪い取っては、一丁前にページをめくっています。